読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

【読書シリーズ1】起業のファイナンス

序章 なぜ今ベンチャーなのか

全体像

起業したてのベンチャーは、ファイナンスでトラブルを起こすことが多い。
大切なのは、エグジットまでの経路を逆算した会社の「全体像のイメージ」を想定すること。
そして、各フェーズ毎に必要なファイナンスの知識と使い方を知ることが大事だ。

技術の利用敷居が下がり、起業のハードルが下がった

「100席の居酒屋を経営する」「都内マンションの不動産投資を行う」「小売店を始める」
このようなビジネスでは、ある程度の設備投資が必要である。
そのため、貯金がなければ始められない、もしくは第三者の出資が必要となる。
一方、IT系スタートアップでは 
1. 「クラウド」の充実によって、自社で必要な小分けの機能は、外部クラウドサービス(SaaS)を利用することによって、自社のリソースを割く必要がない。
2.在庫管理等も必要ないので、controlすべき「変数」が絞られる。結果、高度なビジネス知識を必要としなくても、サービスのgrowthにのみ集中できる。

ただ、実際には人件費、オフィスの賃料(シードのリモートワークはやめろ)、広告費、サーバー維持費、外注費、などでバーンレート爆上がりして、半月で1000万とか余裕で溶かすので、小さな商売ではなく、「グロースを見込んで莫大な先行投資を行うスタートアップ」をやるなら、ファイナンスは絶対に必要。

そして、何もない学生が起業するならVCから出資を受けた方が確実に良い理由が以下である。

  • 出資をもらえば、財務や会社登記などの事業と関係ない雑務は専門家に委託することができ、自分及びメンバーは会社のグロースだけに集中できる。
  • VCも出資した以上成功してくれなきゃ困るので、こまめにフィードバックをくれたり、人や仕事を紹介してもらえる。

よくある起業塾などでは、「会社登記から会計まで全て自分達でやってしまおう、その方がお得だ!」というスタンスを取るところがあるが、そんなのはシードのスタートアップがやる仕事では絶対にない。 スタートアップは事業にのみ専念し、サービスのグロースだけを考えるべきだ。 結果としてエグジットやIPOに成功すれば、その分のお金など数千倍で返ってくるのだから。

また、VCはスタートアップ界隈の人脈を圧倒的に持っており、SEOディレクター、デザイナー、Webマーケ、CTO候補といった人の紹介や、契約に繋がる決定権のある他者との面会の設定、純広告の紹介などの仕事ももらえることがある。 これは地方で一人で起業していも絶対に訪れないビジネスチャンスである。

あとは、起業する分野はITを利用した会社であることが望ましい。 ※前提として、「若いうちに起業してエグジット、もしくはIPOを行う」ことが目標の人だったらの話である。(実店舗経営を5〜10年やっておじさんになるまでにcashがある程度あればいい、というなら話は別)

なぜ「若者が若いうちに成功するにはIT系が良い」かというと、まず、日本のあらゆる業種は、ほぼ既得権益を持つ「偉いおじさん達」が既に利得を占有している状態にある。 そこで、その「おじさん達」が分からなくて対処できない、かつ若者が唯一勝てる分野が「ITを駆使したビジネスや、トレンドに沿ったビジネス」である。 そして、IT系はグロースのスピードがえげつない。若者がレバレッジを効かせて「おじさん達」が対策に困っている間に一気に会社を大きくしてIPOやエグジットができるのはIT系スタートアップ以外にないと言えるだろう。